Life is very short

人生なんてあっちゅうま

読書

ありがとう西武大津店

2024年の本屋大賞は宮島未奈氏の「成瀬は天下を取りにいく」に決定。 news.yahoo.co.jp 早速、図書館に予約を入れるも、既に1000人の予約で埋まっていた。 <手元に来るのはいつのことやら。> 本作は6つの短編で構成されている連作短編集なんだけれど、とり…

未解決事件 グリコ・森永事件捜査員300人の証言

先日、観た映画「罪の声」に感化され、本書を手に取った。 当時、公にされてこなかった新たな事実が、元捜査員の口から次々と明らかにされていく。 元捜査員の口から一様に語られるのは、当該事件は兵庫、大阪、滋賀と広域に渡って繰り広げられたため、各々…

続・大器晩成

赤松利市。 現在、注目している小説家の1人で、デビューが62歳という、かなり異色の作家だ。 一見コワモテだけれど、物腰は非常に柔らかい。 そして、デビュー前の経歴が凄まじく、波乱に満ちている。 有名私大を卒業して、会社員を経験後、35歳で起業。 一…

三十年後の俺

タイトルにあるとおり、「現在の俺」が「三十年後の俺」に出会うお話。 こういう未来が絡んだ小説やSF小説は正直苦手なジャンルなんだけれど、本作に限っては、思ってもみない人物の登場で、見事に裏切られてしまった。 もちろんいい意味で。 そして、歴史は…

証言

ここ数日、松本清張の短編小説を貪るように読んでいる。 今回紹介する<証言>も、その中の一編。 あらすじを簡単に書くと、 ・愛人を囲っている男が、ある日、愛人が住むアパートの近くで、自宅近所に住む男性とバッタリ出くわしてしまう。 ・近所同士と言…

神様の裏の顔

著者は元お笑い芸人。 そのためか、舞台が葬儀場にもかかわらず、随所にクスっと笑える場面がふんだんに散りばめられている。 内容はと言うと、生前、聖人君子と皆から慕われていた故人が、誤解と奇妙な偶然をきっかけに故人に恩義のある人たちから、極悪非…

鬼畜

今更ながら、松本清張著の<鬼畜>を読んでみた。 <鬼畜>というタイトルから、<八つ墓村>のようなもっと残虐なストーリーを想像していたけれど、女房に頭が上がらない男のお話で、少し拍子抜けしてしまった。 しかし、妾に3人の子供を産ませ、その上、…

ずるい仕事術

あんまりテレビを見ないので、著者の佐久間氏のことは全く存じ上げていなかったのだけれど、最近、ちょくちょくyoutubeでお顔を拝見するようになった。 加えて、本書がとても評判が良いと耳にしたのと、タイトルの「ずるい」にも魅かれて、早速、手に取って…

ゆるく考えよう

数年前に読んだのを再読。 10年ほど前の本だけれど、書いていることはちっとも古くなく、<生きづらさ>を感じるこの現代社会においては、もってこいの指南書である。 ラクに生きる 「自分基準」で生きる 賢く自由に「お金」とつきあう 仕事をたしなみ、未来…

副次的効果

以前にこんな記事を書いたことがある。 taipuri.hatenablog.com 相変わらず、気分転換の際にやっているのだけれど、このゲームをやり出してから、ある能力が身に付いた(ような気がする)。 それは本が速く読めるようになったこと。 もっと厳密に言うと、文…

1秒で答えをつくる力

「頭の回転」「切り返し」というフレーズに魅かれて、本書を手に取る。 著者は吉本興業が運営するお笑い養成所(NSC)の講師も務めている本多正識氏。 以前、NHKの<プロフェッショナル 仕事の流儀>で出演されていたのを拝見していたこともあり、何となく気…

ひと

2019年の本屋大賞の2位に輝いた小野寺史宜著の青春小説。 相次いで両親を亡くして天涯孤独になった主人公が様々な”人”に出会って、その温かさに触れていく様を描く。 両親を亡くし、大学も辞め、ふとしたきっかけで総菜屋でバイトすることになり、それ以降は…

あの日にドライブ

以前、読んだ荻原浩箸の「海の見える理髪店」が思いのほか良かったので、著者の他作品も読んでみようと、ネットで検索していたら、本書のタイトルが良さげだったため、図書館で借りることにした。 taipuri.hatenablog.com あるきっかけで銀行を辞職した主人…

無人島のふたり

本作は直木賞作家である著者が余命宣告を受け、逝去直前までの日々を綴った日記を書籍化したものである。 所々でユーモラスなタッチで綴られてはいるものの、病状の深刻さがリアルに描写されているため、ページをめくるごとに胸が苦しくなった。 <人生100年…

ハヤブサ消防団

東京の生活に見切りをつけたミステリー作家が、父の故郷に移り住み、地元の消防団での活動も織り交ぜながら、そこで起きる連続放火事件の真相を解明しようと奮闘するお話。 池井戸作品は、どちらかと言えば、<半沢直樹>や<下町ロケット>などのいわゆる企…

再会

先日、ブックオフに行った時、なつかしい絵本に再会してしまった。 本のタイトルは<ふしぎなかぎばあさん>。 背表紙に書かれているタイトルを見た時、思わず、「おっ!」と声をあげてしまった。 以前にこのブログでも書いた<おしいれのぼうけん>と並んで…

マスカレード・ゲーム

東野圭吾著「マスカレードシリーズ」の第4弾。 図書館で予約していたものが、ようやく回ってきた。 (予約した時点で、既に予約数が500件を超えていた) そして、読み始めたら、止まらなくなってしまい、即読了。 主人公の刑事がホテルマンに扮して、ホテル…

ところ変われば

本は、例えば、資格の勉強をするとか、気に入って繰り返し読みたいから手元に置いておきたいとか、そういうことがない限り、大概は図書館で借りることが多い。 居住区の図書館の会員になっていることはもちろんだけど、隣接区の図書館にも会員登録している。…

海の見える理髪店

直木賞受賞作である荻原浩箸の「海の見える理髪店」を遅まきながら読んでみた。 随所に伏線が張られていて、最後は思いもよらぬ結末で読後感はいい。 文中に登場する有名俳優は名前こそ出てこないが、"高倉健”を想像させる。 理髪店の主人が自分のこれまでの…

大器晩成

若くして、名声や栄誉を手にする人がいる。 現在であれば、例えば、プロ野球の村上宗隆選手や将棋の藤井聡太竜王のような、まさにこれからの新しい時代を担っていく人たち。 その一方で40歳、50歳の人生の折り返し地点で、才能を開花させる人たちもいる。 自…

たとえる技術

著者は、又吉直樹氏との共著も多い、せきしろ氏。 自由律俳句の俳人としても活躍中だ。 話が上手い人は、概して、たとえることに長けている。 たとえが上手いと、本来の話も容易く腹落ちする。 自分もたとえが上手くなりたい。 そう思い、”たとえること”に関…

図書館

今日はお目当ての本を借りに図書館へ。 図書館は家からほんのちょっぴり遠くて、いつもならばバイクに乗って、ひとっ走りで行くところを今日は自転車を駆って向かうことにした。 自転車を漕いでいると、バイクでは決して気にも留めないであろう景色が目に映…

死ぬときに後悔すること25

ブックオフでたまたま見つけて中身をパラパラ。 読んでいて、少し恐ろしくなってきた。 このまま行くとみんな当てはまりそうで怖い。 今からでも遅くない。 後悔しないよう1日1日を精一杯生きる。 この本に出会えたことに感謝。

東野圭吾

一番最初に読んだ著書が「夜明けの街で」。 当時、「秘密」や「白夜行」などの人気作品があったにもかかわらず、最初に読んだ作品が「夜明けの街で」と言うのは案外珍しいかも知れないね。 それから、遅まきながら、東野圭吾にハマってしまい、著書はほとん…

活字の海原

一日一回は必ず本屋に立ち寄ることにしている。 行きつけの本屋はフロアも広く、たとえ、ほんの10分ぐらいの滞在だとしても様々なタイトルが目に飛び込んできて、いろんな刺激を受ける。 わざわざ店舗に行かなくても、家に居ながらでもamazonなどで本が買え…

「青春18きっぷ」ポスター紀行

この本、かなりおすすめ。 見てたら、旅に出たくなってきた。 またコピーが良いんだわ。 ◆ 前略、僕は日本のどこかにいます。 ------------ 二〇〇〇年 冬 なんでだろう。涙が出た。 ------------ 二〇〇一年 冬

早く言ってよ

会社の昼休憩に立ち寄った本屋で1000円で購入した本が、その日の帰宅時に立ち寄ったブックオフで200円で売られた時のあの悔しさはハンパない。 差額800円。 800円あったら、他の本も買えたのにと言う後悔が頭の中をぐるぐる回りだす。 この800円をどこで穴埋…

おしいれのぼうけん

出会いは小学校の低学年のころ。 お話の舞台は保育園。 少年2人が押し入れの中で不思議な冒険を繰り広げるファンタジー。 当時、ワクワクしながらページを捲ったことを思い出す。 男の子は「冒険」と言う言葉に弱いからね。 調べてみると、累計200万部を突破…

入門百科シリーズ

小学館から刊行していた入門百科シリーズ。 小学校の頃、親によくねだって買ってもらっていたことを思い出す。 当時の僕のコレクションは以下のとおり。 ★「早わかり将棋なんでも入門」 ★「うらない入門」 ★「新巨人軍なんでも入門」 ★「名犬なんでも入門」 …

再読

数年前に読んだっきりの「聖の青春」を再読。 やはり、後半部分は万感胸に迫ってくるものがある。 と同時に僕の生き方はいい加減だし、雑だなと自己嫌悪。 何かに賭けて、文字通り命を削る。 僕には絶対にできないし、できないからこそ、彼に対して憧憬の念…