Life is very short

人生なんてあっちゅうま

ひと

 

2019年の本屋大賞の2位に輝いた小野寺史宜著の青春小説。

 

相次いで両親を亡くして天涯孤独になった主人公が様々な”人”に出会って、その温かさに触れていく様を描く。

 

両親を亡くし、大学も辞め、ふとしたきっかけで総菜屋でバイトすることになり、それ以降は主人公の日常が淡々と綴られていくだけだが、純朴な主人公とその周りを取り巻く人たちの優しさも相まって、読んでいて何だかほっこりさせられた。

 

また、主人公の素直な感情にも好感が持て、平易な文章ゆえに一気に読み終えることができた。

 

何となく、物語の全体の雰囲気が吉田修一著の「横道世之介」に似てなくもないかな。

 

読後感も良く、かなりおすすめの作品。