＜逆転負け＞ 幾度、この光景を見たことだろうか。 まるで＜デジャブ＞を見ているかのよう。 たとえ、自身が優勢になっても、藤井聡太名人の前では疑心暗鬼になっちゃうんだろうなあ。 「きっとどこかに罠があるはずだ」って。 それだけ、藤井名人の終盤力は…

本日、藤井聡太棋聖への挑戦者を決める＜第95期棋聖戦挑戦者決定戦＞が行われ、山崎隆之八段が182手で佐藤天彦九段を下して、実に約15年ぶりのタイトル戦登場を決めた。 news.yahoo.co.jp 通常、20代、30代の指し盛りの棋士が挑戦者になるのが、普通だけれど…

伊藤匠七段。 待望の＜対藤井聡太戦＞初勝利。 いやー、長かった。 なかなか勝てなくて、いろいろと外野の声も聞こえていたとは思うけれど、心折れずによく頑張った。 この1勝でどこか吹っ切れるといいんだけどね。 藤井叡王も勝てば、大山康晴十五世名人が…

＜将棋＞というものは、この世にあるたくさんのゲームの中の一つに過ぎないのだけれど、ゲームと言えども、見ているといろんなことを教えてくれる。 教えてくれると言っても、戦術的なものではなく、精神的なもの。 特にタイトル戦のようなトッププロ同士の…

名人戦第1局は先手の藤井聡太名人が141手で勝利。 もう誰も手が付けられない強さとはこういうことを言うんだな。 昨日の名人戦を観て、改めてそう思った。 終盤の入り口まで挑戦者の豊島将之九段が後手ながら、評価値80%以上の勝勢を築いていたにもかかわら…

いつもの負けパターンである。 途中までは互角、というか、後手番ながら評価値的に少し優位にすすめていたはずなのに、1手の悪手で奈落の底に転げ落ちていってしまった。 これで1持将棋を挟む、11連敗。 うーん、勝てない。 1勝がこれほど、遠いとは。 しか…

スマホに詰将棋のアプリを入れている。 少し時間が空いたときに軽く解いたりするんだけれど、7手詰めにもかかわらず、思いのほか、難しくて、その問題を解くのに1時間も2時間もかけてしまうことがある。 いくら考えても、解答への糸口が全然つかめない。 も…

藤井聡太棋王がシリーズ成績3勝0敗1持将棋で棋王戦2連覇を達成。 併せて、自身のタイトル戦連覇記録を21に伸ばした。 それにしても、伊藤匠七段は藤井棋王に対して全く歯が立たない。 これで、対藤井戦は0勝10敗1持将棋。 完全に苦手意識を植え付けられてい…

投了直前の伊藤匠七段の姿は、何だか気の毒で見ているのが憚れる思いだった。 それだけ、藤井聡太棋王の強さが際立った一局だった。 昨日の対戦で＜藤井vs伊藤戦＞がちょうど10局目になったのだけれど、藤井棋王相手に10局以上戦った棋士のうち、まだ勝ち星…

昨日の棋王戦に続き、連日、将棋三昧。 西山朋佳女流名人は前局で1勝を返し、今日の第4局に勝って、最終（第5）局に持ち込みたかったけれど、福間香奈女流四冠の巧みな指し回しに健闘虚しく、1期で女流名人を手放すことになった。 これで女流棋戦8つのうち、…

それにしても伊藤匠七段は他の棋士には滅法強いのに、藤井聡太棋王には全く歯が立たんなあ。 これで、対藤井戦は勝ち星なしの8敗目。 第1局で不利と言われる後手番において、せっかく＜持将棋（引き分け）＞に持ち込んだというのに、今日の負けで一気に水泡…

先手の藤井聡太王将が後手の菅井竜也八段に勝って、対戦成績を4勝0敗とし、王将戦3連覇。 そして、自身と大山康晴十五世名人のタイトル戦連覇を更新する20連覇を達成した。 それも、初タイトル獲得から負けなしの連覇記録だから、さらに価値は高い。 かつて…

竜王戦に続いて、2度目の同級生対決。 竜王戦ではストレート負けを喫した伊藤匠七段が、今回の棋王戦において、どんな秘策を藤井聡太棋王にぶつけるのか、非常に楽しみにしていた。 しかし、結果は予想外の持将棋（引き分け）。 後手番の伊藤七段としては、”…

藤井聡太王将、怒涛の3連勝。 まだ、シリーズは終わっていないけれど、藤井王将の王将戦3連覇、およびタイトル戦20連勝はもう揺るぎようがないな。 菅井竜也八段には申し訳ないけれど、既に＜勝負あった＞という感じ。 それにしても、菅井八段は気合が入りす…

先手の藤井聡太王将が勝って、シリーズ2連勝。 王将戦3連覇に向けて、また一歩前進した。 一方、挑戦者の菅井竜也八段は本来の力を出せないまま、藤井王将の前に屈することになってしまった。 やはり、第1局の先手番を勝てなかったのが、痛すぎた。 この両者…

今日は朝から、朝日杯2次予選の佐藤康光九段vs西山朋佳女流四冠の対局をネット中継で観戦。 西山女流四冠は女流として初の1次予選を突破し、加えて、今日2連勝すれば、棋士編入試験の受験資格を獲得するとあって、非常に注目となるカードとなった。 しかし、…

藤井聡太竜王の3連勝で迎えた竜王戦第4局は先手の藤井竜王が129手で勝利を収め、挑戦者の伊藤匠七段との同級生対決を制すると共に竜王戦3連覇を達成した。 第1局後の嫌な予感通り、ストレート決着で幕を閉じてしまった。 taipuri.hatenablog.com 決勝トーナ…

最終局にもつれ込んだ今期の白玲戦は西山朋佳女流三冠のタイトル奪取で幕を閉じた。 これで、女流のタイトル8つを里見（香奈）さんと西山さんの両者で4つずつ分け合う形となった。 現在、女流棋界はこの2人を中心に回っている。 先日、藤井聡太竜王・名人が…

結果は138手で後手の藤井聡太七冠の勝ち。 これで将棋界初の八冠全冠制覇を達成した。 それにしても、今日の対局を見ていて、将棋と言うのは「何とも非情なゲームだなあ」と改めて思う。 前局に続き、最終盤は永瀬拓矢王座の勝勢どころか、相手玉に詰みまで…

とうとう竜王戦の季節がやってきた。 絶対王者藤井聡太竜王に挑むのは、同学年の伊藤匠七段。 トーナメントを圧倒的な強さで勝ち上がってきた若手の有望株だ。 そう言えば、同学年同士のタイトル戦っていつ以来だろう。 2015年度の羽生ー郷田の王将戦以来か…

いやあ、惜しかった。 というか、永瀬拓矢王座にとっては何とも悔やまれる一局だった。 9割方、勝利を手中に収めていたのに、一手の悪手であっという間に"勝ち"が掌から零れ落ちてしまった。 藤井聡太七冠が放った一手が永瀬王座の思考を狂わせ、悪手へと導…

61手で先手西山朋佳女流三冠の勝ち。 こんな短手数で負ける里見香奈白玲も非常に珍しい。 自分が描いていた構想に狂いが生じたか。 格下の相手ならば、途中での立て直しも容易だったんだろうけど、相手が西山三冠であれば、的確に咎められてしまうからな。 …

まさに壮絶という言葉がふさわしい闘いだった。 総手数214手がそれを物語っている。 結果は後手番の藤井七冠が勝利を収めたけれど、途中、劣勢に追い込まれる場面もあった。 しかし、永瀬王座の疑問手にも助けられて、徐々に形勢が藤井七冠に傾いていく。 そ…

いやあ、惜しかった。 news.yahoo.co.jp 藤井聡太七冠以来の中学生棋士を期待していたけれど、あと一歩届かず。 残念。 でも、最終成績が13勝5敗とは立派である。 藤井七冠も四段昇段時の成績は同じく13勝5敗だったから、実力的には四段と言っても差し支えな…

昨日（9/8）で日本将棋連盟の創立100周年まであと1年となった。 思い返せば、このブログも1000日後の100周年まで1000日連続で記事をアップすることを目標に立ち上げたものだ。 taipuri.hatenablog.com 正直に言うと、途中で挫折しかかったこともあったけれど…

待ちに待った王座戦が開幕した。 永瀬拓矢王座のタイトル戦と言えば、スーツ姿での対局がデフォルトだったけれど、本局は和服姿での登場。 何といっても、自身の＜名誉王座＞がかかるシリーズ。 「えらい気合が入っているな」と思ったんだけれど、どうやら、…

日本将棋連盟のホームページに掲載されている＜詰将棋＞を解くことが毎日の日課になっている。 7手詰めぐらいまでは、さほど悩まずに解けるのだけれど、それ以上の手数になると、断然、手強くなってくる。 そして、手強くなっている分、普通の手では到底詰ま…

王位戦第5局。 藤井聡太王位が佐々木大地七段を95手で下して、シリーズ成績を4勝1敗とし、王位戦4連覇を達成。 これで7冠を堅持して、いよいよ8冠目獲得に向けて臨戦態勢が整った。 その8冠目にあたる王座戦は8月31日から開幕する。 戦前の予想は藤井七冠の…

藤井聡太七冠（王位）が勝って、開幕2連勝。 今日の藤井七冠の勝ちっぷりを見る限りでは、挑戦者の佐々木大地七段には申し訳ないけれど、王位4連覇は間違いないように思われる。 まあ、僕に限らず、みんなが思っていることなんだけどね。 一体誰がこの勢いを…

将棋好きの僕としては、少々ショッキングな記事を目にした。 news.yahoo.co.jp 最終的に司法がどのような判断をするか気になるところ。 それにしても、今後、連盟での対局、やりにくくなるだろうなあ。 言わば、敵陣に足を踏み入れて対局するわけだからね。 …