1週間ほど前から、隣人が帰ってきているようだ。
しかし、以前みたいにドタドタする音や女の子の泣き声は聞こえてこない。
まあ、静かなことはいいことなんだけれど、何だかその静けさが逆に気持ち悪い。
管理会社から、何かしらの警告があったのだろうか。
それとも、自主的に改心したんだろうか。
いずれにしろ、嵐の前の静けさでなければいいんだけど。
1週間ほど前から、隣人が帰ってきているようだ。
しかし、以前みたいにドタドタする音や女の子の泣き声は聞こえてこない。
まあ、静かなことはいいことなんだけれど、何だかその静けさが逆に気持ち悪い。
管理会社から、何かしらの警告があったのだろうか。
それとも、自主的に改心したんだろうか。
いずれにしろ、嵐の前の静けさでなければいいんだけど。
<逆転負け>
幾度、この光景を見たことだろうか。
まるで<デジャブ>を見ているかのよう。
たとえ、自身が優勢になっても、藤井聡太名人の前では疑心暗鬼になっちゃうんだろうなあ。
「きっとどこかに罠があるはずだ」って。
それだけ、藤井名人の終盤力は信用絶大だし、まさに神懸かっていると言っても過言ではない。
そして、何かに導かれるように、自ずと悪手の方に手が伸びて行ってしまう。
「藤井将棋」はどこかにシナリオが存在しているかのようにいつも幕切れがドラマチック。
もう、「藤井劇場」と言ってもいいぐらい。
これで、挑戦者豊島将之九段の2連敗。
藤井名人相手にここから4勝あげるのは非常に厳しいと思うけれど、豊島九段には何とか踏ん張って、巻き返してほしい。
本日、藤井聡太棋聖への挑戦者を決める<第95期棋聖戦挑戦者決定戦>が行われ、山崎隆之八段が182手で佐藤天彦九段を下して、実に約15年ぶりのタイトル戦登場を決めた。
通常、20代、30代の指し盛りの棋士が挑戦者になるのが、普通だけれど、棋力がピークを過ぎた40代の棋士が挑戦するのは非常に稀である。
それも15年ぶりとあっては、誰もが驚くのも無理はない。
これまでの藤井棋聖(八冠)への挑戦者を見ていると、居飛車の正統派が多かったような気がする。
そこに独自の世界観を持つ力戦派の山崎八段がどんな戦いを見せてくれるのか。
案外、藤井棋聖の思考を攪乱して、風穴を開けてくれる可能性もあるんじゃないか。
これまでの藤井棋聖のタイトル戦では見ることのできなかった展開がきっと見られるはずだ。
いずれにしろ、6月の開幕が楽しみである。
待望の<鬼畜>を鑑賞した。
いやー面白かった。
映画の前半部分は、妾が産んだ子供(3人)を置き去りにされて、あたふたする男の姿が描かれており、ともすれば、喜劇のような雰囲気なんだけれど、だんだんと話が進んでいくにつれて、悲劇に向っていく様は、何とも言えない切なさを感じさせる。
ラストに子供が発する「父ちゃんなんかじゃないやい」が胸を打つ。
それにしても、岩下志麻の<鬼嫁>ぶりは凄まじかった。
話では、監督の厳命で撮影以外でも子供たちに対しては強く当たっていたらしくて、子供たちは本当に岩下志麻を怖がっていたと言う。
それが、映画の中で見事に反映していた。
そして、緒形拳の哀愁漂うダメっぷり亭主も見事で、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を獲得したのも頷ける演技だった。
惜しむらくは子供たちのセリフが棒読みで<言わせられている感>が強かったのが、ちょっと残念だったかな。
まあ、それを差し引いても、面白い映画だったことには間違いない。
伊藤匠七段。
待望の<対藤井聡太戦>初勝利。
いやー、長かった。
なかなか勝てなくて、いろいろと外野の声も聞こえていたとは思うけれど、心折れずによく頑張った。
この1勝でどこか吹っ切れるといいんだけどね。
藤井叡王も勝てば、大山康晴十五世名人が記録したタイトル戦17連勝に並ぶところだったけれど、今回の敗戦で達成ならず。
これまで、藤井叡王と言えば、あらゆる新記録を更新してきたけれど、たまには記録を逃すのもいいんじゃない?(笑)
と言っても、達成の時期が伸びただけで、いずれ17連勝も更新していくんじゃなかろうか。
これで、今期の叡王戦の対戦成績は1勝1敗となり、改めて3番勝負となった。
何とか、フルセットまで行って欲しいね。
実際にあった事件をヒントにした松本清張原作のサスペンス映画。
夫婦が乗っていた自動車が海に転落し、夫は死亡、妻だけが助かる。
夫には3億円の保険金がかけられており、自動車事故と見せかけた殺人容疑で妻が逮捕される。
そして、その妻役を演じるのが、桃井かおりなんだけれど、その悪態ぶりはお見事の一言に尽きる。
この映画の5年前に公開された「幸福の黄色いハンカチ」において、武田鉄矢の恋人役で見せたどこか優柔不断で気弱な女性とは真逆のキャラクターである。
そのキャラクターの変貌に、まさに<女優魂>を見せつけられたようである。
そして、その妻の弁護人を演じるのが岩下志麻。
鉄仮面のごとく、冷静かつ淡々と検察側の立証を崩してゆく。
結果、逆転で無罪を勝ち取り、映画の最終盤で桃井かおりと岩下志麻が赤ワインで祝杯をあげるのだけれど、祝杯ムードもどこへやら、だんだんと険悪状態になっていき、お互い赤ワインを掛け合うバトルに発展する。
そう、このバトルだけを見たさに、この映画を鑑賞したと言っても過言ではない。
それほど、映画史に燦然と輝くシーンだと思う。
およそ40年前の映画ゆえに、ちょっと、古臭さが残るものの、全体的にはいい映画だった。