東野圭吾著「マスカレードシリーズ」の第4弾。
図書館で予約していたものが、ようやく回ってきた。
(予約した時点で、既に予約数が500件を超えていた)
そして、読み始めたら、止まらなくなってしまい、即読了。
主人公の刑事がホテルマンに扮して、ホテルに潜入。
ホテルウーマン(フロントクラーク)と協力しながら事件を解決するお話。
他の東野作品と同様、安定の面白さ。
味方同士を仲違いさせたり、対立させたり、混乱させたりと読者の心を揺さぶりながらも、大団円へと収束させていく。
東野作品の特徴である平易な文章なんだけど、説得力があって、筋にブレがない。
日本の司法が抱えている問題を提起しながらも、極上のエンターテインメントに仕上げてしまう筆力にいつもながら感心してしまう。
今回は読み手側というよりも、書き手側の視点で読んでみたので、いい勉強になった。
先日、著作の国内累計発行部数が1億部突破という記事が出ていたけど、
出版業界が厳しい中で、こうもコンスタントに作品を世に送り出していることに尊敬の念を抱く。
きっと、発想力、好奇心が人一倍旺盛なんだろうなあ。
次作品も読むのが楽しみ。