Life is very short

人生なんてあっちゅうま

罪の声

 

1984年から1985年にかけて、世間を震撼させたグリコ・森永事件をモチーフにした作品(映画)。

 

一応、フィクションと謳っているものの、史実に基づいて描かれているため、犯人、結末ともに、事実だったのではないかと思わせるようなリアリティさがある。

 

物語は実際の犯行時にも使われた子供の声(3人)を軸に展開されていく。

 

大人たちの身勝手な欲のために子供たちの人生が翻弄される様は、胸に迫るものがある。

 

そして、小栗旬演じる新聞記者と星野源演じるテーラー屋主人(事件の当事者<子供の声の1人>)が共に事件の真相を追う中で仄かな友情を芽生えさせていく流れは観ていて心温まるものがあった。

 

ただ、当該事件は組織犯罪ゆえ、容疑者なる人物が多数登場してくるので、頭の中がこんがらがって、ひと目で互いの関係性を理解するのに苦労した。

 

しかし、それを差し引いても、十分楽しめる映画に仕上がっている。

 

もちろん、この映画を観る前から、グリコ・森永事件のことは知っていたけれど、それはあくまで、概要の部分を記憶しているだけであって、詳細な部分については知らないことばかりであった。

 

これを機に改めて、グリコ・森永事件とはどのような事件だったのか、詳しく知るために、関連書物を読んでみるつもり。