現在の漫画界の礎を築いたレジェンド漫画家たちの若き日の姿を描いた青春物語。
本木雅弘演じる<寺田ヒロオ>を軸として、話は終始、静寂の中で進んでいく。
観るのはこれで2回目。
最初に観たのは確か、20代の頃だったと思う。
同じくトキワ荘を題材とした漫画「まんが道」のような内容を期待していたのだけれど、何だか想像していたものと違い過ぎて、途中で挫折してしまい、ラストまで観ていない。
だから、今回が実質、初めての鑑賞。
「まんが道」ではみんなの兄貴分的存在として、実に頼もしく描かれている<寺田ヒロオ>だけれど、本作では打って変わって、時流から取り残され、苦悩する<寺田ヒロオ>が描かれていて、実に興味深く観ることができた。
そして、恐らく映画のセットだろうけれど、<トキワ荘>も忠実に再現されていて、当時の雰囲気も感じることができ、十分に楽しめた。
こういう静かな映画もたまにはいい。
これを機にまた、<トキワ荘マンガミュージアム>に訪問してみようかな。