月に1度ぐらいの頻度で最寄り駅に献血バスがやってくるのだけど、それを見るたびに
苦い思い出が蘇えってくる。
今から20年以上昔の話で、何がきっかけだったかは記憶が定かじゃないけど、突然思い立って、当時、池袋の西武百貨店内にあった献血ルームへ出かけた。
人生で初めての献血だったので、行きの電車の中ですごく緊張していたのを思い出す。
しかし、献血ルームに着いて、いざ、血を採取される段階になれば、緊張も和らぎ、ただ、されるがままに時間が経過するのを待った。
そして、何のトラブルもなく、無事、献血が終わり、ジュースをもらって、帰りの電車に乗り込んだんだけど、急に眩暈がして、何度も嘔吐しそうになった。
あいにく、座席が全て埋まっていたので、仕方なく、その場で座り込んでしまった。
最寄り駅に着くまで15分の間、必死に耐え続けた。
結局、最寄り駅に着いて、しばらくベンチで休んでたら、落ち着いたんだけど、それ以来、献血が怖くなって、行くことが出来なくなってしまった。
献血バスのスタッフの人が呼びかけている前を通り過ぎるのはいつも気がとがめるのだけど、かと言って、献血できない(が怖い)理由を言うのも憚れるし、何とももどかしい。
そんな、苦い思い出。