<こないださ、カメラを撮っている人がいてさ・・・>
今日、こんな会話が耳に入ってきたのだけれど、一瞬、「?」となった。
会話の前後から推測して、言っている本人は、「写真を撮っている人がいてさ・・・」と同様のニュアンスで使っていたと思うのだけれど、聞いている側からしたら、少し違和感を覚えた。
<カメラでカメラを撮っている>であるならば、「カメラを使って別のカメラを撮影しているのだな」とすぐに理解できるけれど、単に<カメラを撮っている>だけならば、受け手側は「写真を撮っている」のか、それとも「カメラでカメラを撮影している」のか、両方の意味を考えなくてはいけない。
しかし、カメラで別のカメラを撮影する人なんて、そうそういないだろうし、やはり、<カメラを撮る>ということは、自ずと<写真を撮る>ってことなんだなと納得することになる。
何だか、ややこしい話になってしまったけれど、つまり、会話って言うのは、文法上、多少誤りがあっても、知らず知らずのうちに暗黙の了解で成り立っているのだなと思った次第。