先日、歩道橋の上から、ちょっとした動画撮影をしていたのだけれど、下から見るのとは違って、結構怖かった。
高所恐怖症の僕でも、
「さすがにあれぐらいの高さだったら平気だろう」
と高を括っていたけれど、いざ、歩道橋の上から下を覗き込んだら、何だか吸い込まれそうで、少し足が震えた。
それに加えて、大きな幹線道路の上に架かっているものだから、車の往来が激しく、大きいトラックが通るたびに歩道橋が揺れた。
現在、東京都内には600弱の歩道橋が架かっているらしいけど、その6割は1970年以前に架設されたものだ。
僕が撮影した歩道橋も1970年製のもので架設から半世紀以上経過している。
だから、歩道橋が揺れるたび、底が抜けるんじゃなかろうかとビクビクしていた。
でも、ひとたび視線を上に向ければ、一直線に伸びる道路を見通すことができて、結構壮観だった。
現在、歩道橋は老朽化に加え、お年寄りやベビーカーを使う人たちにとって<バリア>になっているため、撤去する機運が高まっているらしい。
<昭和遺産>と言ったら大げさだけど、歩道橋が全くなくなってしまうのも、それはそれで寂しいものがある。
まあ、時の流れには逆らえないんだろうなあ。