自宅から最寄り駅までの道すがらに個人経営の薬局がある。
駅近くの大手ドラッグストアの賑わいとは違って、何とも寂れた感の店構えであることは否めない。
この地域に住み始めて、かなり久しいけれど、お客が入っているところを見た記憶がない。
シャッターが常に下りっぱなしというわけではないので、確かに営業はしているようだ。
店の前を自転車で通るたび、チラッと店内に目をやるのだけど、照明をつけていないのか、中は薄暗く、棚に置いてある<キッチンハイター>だけが一際目立っている。
「ホントに薬局か?」
と疑いたくもなるけど、店名に<○○ドラッグ>と付いているから、きっと薬局なのだろう。
こんな状態で果たして利益は出ているのだろうか。
生活は成り立っているのだろうか。
勝手な憶測が頭の中を駆け巡る。
それにしても、長年、棚に置いているせいか<キッチンハイター>のラベルがかなり色褪せているのだけど、消費期限って、なかったんだっけ?