もう誰も手が付けられない強さとはこういうことを言うんだな。
昨日の名人戦を観て、改めてそう思った。
終盤の入り口まで挑戦者の豊島将之九段が後手ながら、評価値80%以上の勝勢を築いていたにもかかわらず、それを逆転してしまうとは、観ていて自ずと鳥肌が立ってしまった。
まあ、豊島九段に悪手があったとは言え、それでも、まだ互角の形勢だったのに、そこから、一気に堅固だった相手玉を即詰みに討ち取っちゃうんだもんなあ。
本当に相手の悪手を逃さない臭覚は天下一品だ。
僕が改めて言うまでもないけれど、まさに無双の強さ。
叡王戦も名人戦もまだどちらも決着はついていないけれど、昨日の対局内容を見たら、少なくとも向こう5年は<八冠>時代が続きそうな予感。