結果は138手で後手の藤井聡太七冠の勝ち。
これで将棋界初の八冠全冠制覇を達成した。
それにしても、今日の対局を見ていて、将棋と言うのは「何とも非情なゲームだなあ」と改めて思う。
前局に続き、最終盤は永瀬拓矢王座の勝勢どころか、相手玉に詰みまであったにもかかわらず、またもや大悪手を放ってしまい、大逆転を許してしまった。
途中まで、どんなに優位を築いていたとしても、上手く着地を決めないとあっという間に転げ落ちてしまう。
藤井八冠は自身が強いのはもちろんのことだけど、どんなに不利な局面に置かれても、相手を惑わせて上手く着地させない技術にも長けている。
そうでなければ、こんなに勝ち続けることも難しいだろうし、ましてや八冠という偉業も達成できていなかったかも知れない。
さて、八冠が達成された今、次なる関心事は、果たして、どの棋士が最初に八冠を崩すのか。
八冠達成は非常におめでたいことだけれど、このまま独走をされ続けられても、将棋ファンとしては面白くない。
これからもっともっと将棋界が発展、盛り上がるように藤井聡太の”真”のライバル出現に期待。