待ちに待った王座戦が開幕した。
永瀬拓矢王座のタイトル戦と言えば、スーツ姿での対局がデフォルトだったけれど、本局は和服姿での登場。
何といっても、自身の<名誉王座>がかかるシリーズ。
「えらい気合が入っているな」と思ったんだけれど、どうやら、対局規定が変わって、タイトル戦では和服着用が義務になったらしい。
何だ、そういうことだったのか。
まあ、正直に言うと、タイトル戦のスーツ姿はやや違和感を持っていたので、本来の和服姿同士の対局光景に戻って良かった。
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世間的には藤井聡太七冠の<八冠全冠制覇>に期待をよせる声が大多数だと思うけれど、永瀬王座も「俺を忘れてくれるな」と言わんばかりに秘かに闘志を燃やしているはず。
そして、その闘志が最終盤になっても途切れることなく、後手番ながら、先手番の藤井七冠相手に、堂々たる勝利をもぎ取った。
下馬評では藤井七冠が優位。
しかし、本局の永瀬王座の勝利で、今期の王座戦は俄然面白くなってきた。
最終的にどちらが本シリーズを制するとしても、最終第5局までもつれ込んで、見ている者がハラハラさせるような展開になって欲しいよね。