何気なしに自宅の窓から空模様を確かめていたら、近所の若いご夫婦が小さい息子さんを補助輪付きの自転車に乗せて、出かけるところだった。
これまで、息子さんは自転車のチャイルドシートに乗っている姿しか見たことがなかったので、きっと、どこか広い場所に行って、自転車の練習をするのだろう。
と思うのと同時に、自分が初めて補助輪なしで自転車に乗れた日のことを思い出す。
自分の場合、両親が共働きだったということもあって、親が付きっきりで自転車の練習をするということはなかった。
その代わり、5つ上の兄といっしょか、もしくは自分ひとりで黙々と練習に打ち込んだ。
練習の時にこけたという記憶もなく、幸いにも比較的早く乗りこなせるようになった。
それが幼稚園の年長組の時だったと思う。
そして、本当はしちゃいけないのだけど、手放し運転も早い段階でマスターした。
今なんて、特に意識せず、当たり前のように乗ってしまってるから、彼(小さい息子さん)を見て、つい、自分のことを思い出してしまった。
果たして、彼が補助輪なしで自転車に乗ることができるのはいつのことになるのであろうか。
赤の他人のおっさんだけど、秘かにあたたかく見守っていこう。