Life is very short

人生なんてあっちゅうま

隣人

 

ここ1ヶ月、隣人の気配が全くしない。

 

隣人は小さい女の子を抱えるシングルマザーらしく、夜になると、その女の子が部屋中を走り回るのか、ドタドタとする音が隣に住む僕の部屋にまで聞こえてきていた。

 

その上、しょっちゅう、女の子が大きな声で泣くものだから、正直、辟易していた。

 

隣の僕でさえ、不快な気持ちを抱くぐらいだから、ドタドタと走り回る音は、階下の部屋にはもっと響いていたんじゃないだろうか。

 

で、冒頭に書いたように、ここ1ヶ月間、ドタドタする音や泣き声はもちろんのこと、ドアを開けて、出入りする音も一切、聞こえなくなってしまった。

 

最初、引っ越したのかなと思ったのだけれど、ベランダには物干し竿がそのままだし、玄関ドアの横にある小さな窓の磨りガラス越しに、何かしらの物が置いてあるのが確認できるので、引っ越しをしたとは考えにくい。

 

じゃあ、旅行にでも行っているのかとかも考えたけれど、さすがに1ヶ月は長すぎる。

 

もしかしたら、2人とも部屋で倒れているのかとも思ったけれど、定期的に家族(兄もしくは弟?)が訪ねてきていたから、それも考えにくい。

 

となると、シングルマザーが何かしらの病気になって、子供の面倒を見てもらうために実家に戻っているのではないか。

 

きっと、それが妥当な線だろう。

 

まあ、いずれにしろ、このまま、部屋を引き払ってくれたら、最高なんだけれど、こればっかりはわからんからな。