Life is very short

人生なんてあっちゅうま

関屋警部補

 

youtubeで<Gメン'75>がおすすめ動画で流れてきた。

 

その中に原田大二郎演じる関屋警部補の殉職の回があった。

 

『そう言えば、観たことなかったなあ』と思い、早速観てみることにした。

 

刑事ドラマと言えば、殉職シーンが付き物で、過去には<太陽にほえろ>や<西部警察>など、幾多の名シーンが生まれている。

 

今回はどんな”演出”で視聴者を驚かせてくれるのだろうか。

観る前からドキドキしながらもワクワクが止まらなかった。

 

さて、殉職するまでのストーリーをごく簡単に説明すると、

・犯人が自分を陥れたオンナ(愛人)を殺すために刑務所を脱獄する。

・犯人はオンナが夫と仲睦まじく暮らす団地へと向かう。

・犯人が団地の屋上から、オンナの部屋を銃で狙っている。

・そこに関屋警部補が現れ、二人は撃ち合いになる。

 

そして、撃ち合いの末、犯人は服を血に染めながら、その場に倒れ、絶命する。

 

片や、関屋警部補は拳銃を両手で握ったまま、立ち尽くしている。

 

『あれ?関屋警部補も撃たれて、殉職しちゃうんじゃないの?』

 

と思いつつ、そこにGメン'75のメンバーたちがやってくる。

 

メンバーひとりひとりの顔のショットが抜かれていく。

 

そして、立ち尽くしていた関屋警部補が突然地面に倒れ込み、白い壁には血がベットリ付いている。

 

「1月3日 殉職・関屋警部補」とクレジットが出て、余韻のないまま、エンディングの「面影」へと移っていく。

 

通常ならば、メンバーたちが倒れた関屋警部補に駆け寄り、何かしら話しかける場面がありそうなものだけれど、それを敢えて見せずにそのままエンディングにもっていく演出は見事であった。

 

束の間だけれど、最後の結末に何だか放心状態になってしまった。

 

これは、自分の中では過去イチと言っていいぐらい、衝撃的なラストシーンと言ってもいいかも知れない。

 

ちなみにこのシーンが撮影されたのは<高島平団地>ということらしいから、今度、<聖地巡礼>で訪れてみようかな。