Life is very short

人生なんてあっちゅうま

正解

 

スーパーで買い物を終え、出入口から駐輪場へ向おうとしている時、後方で騒がしい声が聞こえてきた。

 

振り返ると年配の女性が歩道で倒れており、男女数人がその女性を介抱しているところだった。

 

倒れた女性は幸いにも意識があるようで、介抱している人たちに「大丈夫」と弱弱しい声ではあるものの、しっかりと返答していた。

 

僕はその光景を横目にしながら、自転車に乗って、彼らの横を通り過ぎる形で家路についた。

 

そして、家路につく間、いろんな感情が頭の中を駆け巡った。

 

本当は自分も倒れた女性のところに行って、介抱すべきではなかったのかと。

介抱していた人たちは僕のことを「冷たい人」「薄情な人」と思っていたんじゃないのかと。

 

その一方で、既に数人が介抱していたのだから、たとえ僕が加わったとしても、特段、男手(or 力)が必要な場面でもなかったし、かえって邪魔になっただけじゃないのかと。

 

もちろん、倒れた女性の周りに誰もおらず、僕が最初にその女性に遭遇したのであれば、速攻近づいて、意識や怪我の有無を確認して、必要であるならば、救急車を要請していたであろう。きっと。

 

でも、今回の場合は何が正解だったのか。

 

今もモヤモヤ感が抜けない。