今朝、フリーウェイトのエリアで筋トレをしていると、後方からノシノシとイカツイ体の男性がやってきた。
背は僕よりはるかに高く、2m近くありそうな感じだ。
年の頃は50代半ばぐらい、丸刈りで風貌がどことなく、往年の悪役俳優である<大前均>を思わせる。
そして、徐にベンチプレス台に腰をおろした。
僕の体格でベンチプレスが130kgほどだから、この屈強そうな男性の体格からして、余裕で180kgぐらい、持ち上がりそうな雰囲気である。
僕は自分の筋トレに集中しながらも、横目でチラチラとベンチプレス台の方に視線を向けている。
「果たして、どれだけの重量を持ち上げてくれるのか」
しかし、僕の期待とは裏腹に50kgほどの重量を必死な形相で持ち上げしている。
「あれ?・・・いやいや、恐らくこれはウォーミングアップをしているだけであって、もうすぐ、とてつもない重量を持ち上げるところを見ることができるぞ」
と、待ち焦がれていたものの、結局、50kgの重量を3セットほどして、終えてしまった。
「あれれ・・・」
何だか、拍子抜けしてしまった。
180kgは無理だとしても、せめて100kgぐらいは持ち上げて欲しかったような気もしなくはない。
人は見かけで判断しちゃダメだね。