今日、家の近くの幹線道路で信号待ちをしていると、右手の方から、昔のクラシカルなミニクーパーがこちらに向ってきた。
車高が正規のものより、やや低く、無骨な感じで、思わず見入ってしまう。
やっぱり、ミニは今のデザインのものより、昔の方が断然いい。
そして、ふと、運転席に目を移すと、髪の毛がシルバーグレーで薄い色のサングラスをかけた女性がハンドルを握っていた。
年の頃は60歳ぐらいだろうか。
ハンドルを握る様が妙にカッコいい。
<イケオジ>ならぬ<イケオバ>だ。
「きっと、シフトレバーも華麗に操るんだろうなあ。」
そして、そんなことを思っていたのも束の間、ミニは僕の前を颯爽と走り抜けて行った。
ほんの30秒間ぐらいの出来事だったけれど、何だか良い信号待ちであった。