Life is very short

人生なんてあっちゅうま

引き際の美学

 

ようやくと言っていいのか、関口宏氏が「サンデーモーニング」を降板することになった。

 

news.yahoo.co.jp

 

ここ数年は同番組の司会ぶりについて批判の的になっていただけに、降板するのが遅すぎた感もなきしにもあらず。

 

もちろん、そういう批判の声は本人の耳に届いていたかとは思うけれど、自分が一から立ち上げて、30数年も続けてきた番組ゆえに、離れがたい気持ちもきっとあったに違いない。

 

関口さんと言えば、過去「クイズ100人に聞きました」を筆頭に「知っているつもり?!」や「フレンドパーク」など、数々のヒット番組を産み出し、昭和から平成にかけてのテレビの功労者と言っても過言ではない人であったのに、今回の降板までの一連の流れは残念で仕方ない。

 

 

その昔、王貞治氏が引退を発表した年に本塁打30本の成績を残したにもかかわらず、清くバットを置くことを決めた。

 

周囲の人たちは、まだ30本も打てる力があるのに、やめるのはもったいないと嘆いたけれど、王さん本人は「王貞治としてのバッティングができなくなった」と決心は揺るがなかった。

 

余力を残してスパッとやめるのか、それとも、批判を受け続け、仕方なくやめるのか、その人の人生観にもよると思うのだけれど、今回の関口さんの降板のニュースを見て、やっぱり引き際って大事だなと思った次第である。