これまで日本中を震撼させた数々の重大事件。
記憶に刻まれているものは、人それぞれ違うと思うのだけれど、僕にとっての人生で最も衝撃的な事件だったのは1979年に発生した「三菱銀行人質事件」である。
当時、小学生だったけれど、この事件は今も鮮烈に覚えている。
関係書物も読んだことがあるけれど、現場となった行内は筆舌し難い”地獄絵図”の様相を呈していた。
当時、在阪テレビ各局は事件の一部始終を生中継しており、僕もテレビ画面に噛り付いて、事の成り行きをずっと見守っていた。
最終的には犯人射殺で事件は解決するのだけれど、人質事件に関してこのような形で終結するのは、この事件以来、日本で発生していない。
それだけ犯人の異常性、残忍さが際立った特異な事件であったことが伺える。
昭和と言う時代背景も相まって、僕にとっては強烈で最もセンセーショナルな出来事だった。