Life is very short

人生なんてあっちゅうま

勝利と敗北

 

特に観たいと思って、観たわけじゃないけれど、テレビをつけたら、たまたまCSの日本映画専門チャンネルでやっていたので、何故か最後まで観てしまった。

 

荒くれ者の<本郷功次郎>が改心して、先輩ボクサーの<川口浩>と全日本ライト級のタイトルを賭けて拳を交えるボクシング映画。

 

街並み、出演者のファッション、セリフの言い回しなど、まさに1960年代を色濃く反映した映画になっている。

 

物語の内容にこれと言って特筆すべきものはないのだけれど、<新珠三千代>の上品な美しさと<野添ひとみ>の可愛さには思わず目を引いてしまった。

 

また、<山村聡>の人情溢れる演技と<船越英二>の紳士然とした演技も印象深かった。

 

しかし、映画の最終盤で繰り広げられる<本郷功次郎>と<川口浩>とのボクシングシーンは、プロのようなスマートな打ち合いではなく、ただの殴り合いの様相を呈していて、何だか興醒めしてしまった。

(まあ、本当のプロボクサーじゃないから、仕方ないと言えば仕方ないのだけれど)

 

今後、もう観ることはないと思うけれど、1960年代のカルチャーや映画の雰囲気を感じたい人であれば、一見の価値はあるかもね。