まさに壮絶という言葉がふさわしい闘いだった。
総手数214手がそれを物語っている。
結果は後手番の藤井七冠が勝利を収めたけれど、途中、劣勢に追い込まれる場面もあった。
しかし、永瀬王座の疑問手にも助けられて、徐々に形勢が藤井七冠に傾いていく。
そして、永瀬王座の猛攻を掻い潜り、ついに永瀬陣への入玉を果たす。
藤井玉はもう捕まらない形となり、藤井七冠の勝ちは揺るがなくなったものの、そこからの永瀬王座の粘り腰が凄まじかった。
最後は即詰みに討ち取られたけれど、永瀬王座の執念を感じさせる1局だった。
これでお互い1勝1敗のイーブンに。
次の第3局が今シリーズの命運を分ける戦いになると言っても過言ではない。
次元大介風に言えば、
「さーて、面白くなってきやがった」
次局も楽しみ。