最近、立て続けに琵琶湖での水難事故のニュースを目にした。
とても他人事には思えない。
というのも、僕も小学生の頃、琵琶湖で溺れた経験があるからだ。
湖の上に浮かんでいるブイを触ろうと沖まで行った際に波に呑まれて溺れてしまったのだ。
水中で藻掻いているとき、小学生ながらに「もう終わった」と観念したことを今でも鮮明に記憶している。
しかし、近くにいた男性が抱きかかえてくれて、運よく難を逃れた。
それから、トラウマになってしまったのか、琵琶湖に限らず、海[湖]水浴は1度も行っていない。
あと、10年ほど前、周遊船で琵琶湖に浮かぶ島々を巡った際に甲板から湖面を覗き見たのだけれど、何とも不気味な色をしていて、今にも吸い込まれそうで、怖かったことを覚えている。
琵琶湖は岸から見ると、雄大で美しい景色が広がっていて、とても感動するのだけれど、その反面、自然特有の怖さを持っていることを身を以って知ることになった。
◆
このような悲しいニュースを聞かない日を切に願うばかりだ。