ハタチの時。
合宿場所は石川県の教習所。
ストレートで合格できれば2週間で卒業。
本当は教習車がベンツということで岡山県の教習所を希望していたのだけれど、やはり考えることは皆同じで、既に予約でいっぱいだった。
同部屋に4.5人。
ほとんど同年代だったので修学旅行みたいで結構楽しかった。
そのうちの一人が「長老」と呼ばれていた。
理由を聞くと、仮免試験に10回ほど落ち、ずっとこの部屋に居ついているからだとか。
その話を聞いた時、「自分は必ず一発合格で卒業する」と身を引き締めた。
自分の場合、普通免許と一緒に自動二輪の免許の取得も希望していたので、自ずとスケジュールはタイトになった。
結果、仮免試験に1回だけ落ち、2週間を少しオーバーしたが、無事卒業できた。
僕が卒業した時は、「長老」は依然として仮免試験を抜け出すことができずにいたみたいだけれど、その後、無事卒業できたのだろうか。
まさに青春の1ページって感じ。