既報のとおり、藤井聡太叡王が132手で伊藤匠七段を下して、対戦成績を2勝2敗のタイに戻し、決着は最終局に持ち込まれた。
それにしても、藤井叡王は、カド番に追い込まれているにもかかわらず、前夜祭の挨拶や、ラグビースクールの見学などの映像を見ても、気負っていないし、委縮もしていない。
まさに王者に相応しい振舞い方である。
真意はわからないけれど、藤井叡王にとって、たとえ負けても、周りが騒ぐほど、<八冠維持>にこだわりがないのかも知れない。
ただ、目の前の対局に集中するだけ。
だから、あせることもなく、心を乱すこともなく、平常心でいられるのかも知れない。
ある程度人生を重ねてきた我々のような世代でもできないことを若干20歳そこそこの若者がやってのけることに今更ながらに驚嘆する。
さて、最終局、<八冠陥落>か、それとも<タイトル奪取>か
どちらにせよ、目が離せない一局になることは間違いない。