既報のとおり、藤井聡太名人が99手で豊島将之九段を下して、シリーズの対戦成績を4勝1敗とし、名人位の初防衛を果たした。
豊島九段にとっては、前局で1勝を返したとは言え、今シリーズはどの対局も覇気がなく、この結果も仕方ないといったところか。
でも、今更なんだけれど、藤井八冠の指し手はAIが示す最善手とほぼ一致している。
まるで、頭の中にAIが搭載されているかのように、正確だ。
「へー、そうやって手を作っていくものなのか」
と、いつも感心させられる。
さて、そんな藤井八冠も名人位を防衛したとは言え、まだまだ気が抜けない勝負が続いていく。
5月31日には叡王戦の第4局があるし、6月には棋聖戦も開幕する。
特に叡王戦はカド番に追い込まれての対局だから、八冠が崩れてしまうのか、それとも、タイに持ち込むのか、非常に目が離せない一局となる。
いずれにしろ、5月31日は熱戦必至になることは間違いないな。