年に1度の漫才の祭典。
自分の中で高得点をつけたコンビが2組とも決勝ラウンドに進出して、さらに1位2位を獲得してくれたので、自分のお笑いの感度も鈍っていないことを再確認できて安堵する。
自分が受けた印象も概ね審査員が代弁していてくれていたし。
結局、今回もそうだけれど、これまでのM-1を見てきて思うのは、視聴者または観客に考えさせる笑い、インテリジェンスが必要な笑いは評価されにくいということ。
と言っても、考えさせる笑いやインテリジェンスな笑いが全てダメと言うわけではなく、自分も嫌いな方じゃないけれど、4分の短い漫才においては相性が悪いような気がする。
演者は得てして、奇抜な笑いや突拍子もない笑いをこれでもかと言うぐらいに盛り込もうとするけれど、それだと見ている者が「どういうこと?」と置いてきぼりになってしまって、共感は得にくい。
考えている間に漫才が終わっちゃうからね。
やっぱり、4分の漫才だと<脊髄反射>的な笑いを積み重ねていかないとなかなか厳しい。
これまでの王者を振り返ると、設定がベタであっても、わかりやすいボケ、絵に浮かびやすいボケを繰り出しているコンビが多かったような気がする。
まあ、ベタと言っても、誰かの焼き増しではなく、そこには斬新さも必要になってくるから、その匙加減が難しいんだけど。
と、いろいろとえらそうなことを書き連ねてしまったけれど、いずれにしろ、来年のM-1も待ち遠しい。