今回、日本大学のアメフト部の寮内で発生した薬物事件。
高校時代の3年間だけだったとは言え、アメフトに携わっていた身としてはとても残念な事件だ。
日大アメフト部と言えば、5年前のタックル問題が思い出されるけれど、そこから、どうも歯車が狂い始めた。
その昔、日大アメフト部には<篠竹幹夫>という絶対カリスマの監督がいた。
抜群の統率力で日大アメフト部の黄金時代を築いた名監督だ。
だから、日大アメフト部と言えば、どの大学のチームよりも人一倍規律に厳しいチームだと言うイメージがあったのだけれど、5年前のタックル問題でその認識が脆くも崩れてしまった。
リーダーが変われば、こうも組織と言うものは腐敗するものなのか。
篠竹監督もきっと、現在のこの状況に草葉の陰で嘆いておられることだろう。
現在、部は無期限活動停止処分が下されたようだけれど、このまま最悪、廃部になってしまう可能性もありうる。
そうなれば、現役の選手はもちろんのこと、これまで栄光を築いてきたOB選手もきっと悲しむことだろう。
選手だけではなく、ファンとしても、長年のライバル校である関西学院大学との対決、いわゆる双方のチームカラーにちなんで<赤と青の対決>が見られなくなってしまうのも残念だ。
いずれにしろ、今後の動向に目が離せないな。