今日も日課の氏神神社へのお参りを済ませ、参道を歩いていると、母と子の親子連れが今まさに鳥居からこちら(本殿の方)へ向かってくるところだった。
年齢で言うと、5,6歳ぐらいの男の子だったと思うのだけれど、お母さんといっしょに歩いていたのも束の間、お母さんを置いて、小走りでこちらに向かってきた。
お母さんも小走りになって、男の子を追いかけ、
「〇〇くん、待って、ほら、お賽銭10円」
と財布から小銭を取り出そうとしていた。
「うん?10円?」
しばらく、参道を歩き、鳥居のところで本殿の方へ振り返って、一礼する。
お参りしている親子の背中が見える。
お母さんは知ってか知らぬか、一般的にお賽銭に10円玉は、縁起が悪いとされている。
というのも10円玉(1枚)は<遠縁になる>と言う意味が込められているからだ。
僕なんか、そういうのを気にしてしまう性質(たち)だから、いつもお賽銭は5円(ご縁がある)と決めている。
でも、よくよく考えてみると、結局、そんなものは人間が勝手に決めた語呂合わせみたいなもので、神様の意思とは全く関係ないものである。
そもそも、お金自体、人間が作り出したもの。
まあ、結局は、お賽銭がいくらであろうが、心を込めて参拝して、本人が清々しい気持ちになって、神社を後にすることができれば、それでいいんだよね。
親子の背中を見ていたら、そんな思いに至った。