隙あらば「ハジ」。「ハジ」を虎視眈々と狙う。
「ハジ」とは「端」のこと。
電車の座席も「ハジ」。小便器も「ハジ」。飲食店の座席も「ハジ」。
「ハジ」はやっぱり落ち着く。
「ハジ」には安心感がある。まさに安住の地。
僕だけじゃない。恐らく日本人の9割は「ハジ」を好んでやまない。
電車の座席なんて最たるもの。
ドアが開いた瞬間、誰もが我先に「ハジ」を狙って駆け込んでゆく。
そこに恥も外聞もない。
己の欲望の赴くままに「ハジ」をかっさらいに行くのみ。
まさにハジ大国ニッポン。