今日、散髪をした帰り、大きな花束を抱えたお年寄り(男性)とすれ違った。
花には詳しくないので、何の花かは不明だけど、赤やらピンクやらで、お年寄りには何とも似つかわしい派手なチョイスのものばかりだった。
「こんな派手な花束、誰に贈るんだろ?」
お見舞いにしては派手だろう。
奥さんか?
孫娘か?
それとも、愛人?!
いろんな憶測が頭の中を駆け巡る。
お年寄りにしては、歩調もしっかりしており、見ようによっては同年代の女性にモテそうな雰囲気を醸し出しているような気もしなくはない。
そして、少し笑みをこぼしていたのが印象的だった。
何かうれしいことがあったことは確かだ。
ふと、自分のこれまでを振り返り、最後に女性に花を贈ったのはいつのことだったか・・・
そんなことを思いながら、お年寄りの背中を見送った。