Life is very short

人生なんてあっちゅうま

時世柄

 

スーパーの駐輪場で僕の前を40歳前後の主婦らしき人が自転車で通り過ぎていった。

 

その時、自転車の振動で前カゴから野菜(小松菜?)がこぼれ落ちた。

 

僕が落ちた野菜を拾おうとしたとき、彼女も落としたのに気づいたらしく、自転車でUターンしてこちらに戻ってきた。

 

僕は拾った野菜を彼女に渡した。

 

彼女も「助かりました」と僕に感謝を述べ、自転車で去っていった。

 

と、ここで僕は思った。

 

本当に拾ってあげて良かったのかと。

 

彼女は口では感謝を述べたものの、もしかしたら、心の中では「拾ってくれなくても良かったのに。自分で拾うのに」と思っていたんじゃなかろうかと。

 

やはり、このコロナ禍の時世柄、見ず知らない奴に自分が買ったものに手を触れてほしくはないだろう。それも口にする食べ物にだ。

 

被害妄想なのか、彼女が自宅で野菜を消毒している絵が浮かぶ。

 

考え過ぎなんだろうか。

 

うーん、疑心暗鬼になっちまう。