中学の時の髪型は丸坊主だった。
これは自分が好んで選択したのではなく、半ば強制的に。
生まれ育った街(市)には中学校が4つあるのだけど、4校ともに例外なく男子は全員丸坊主という規則だった。
現在、髪型の規則がどうなっているのか、わからないけれど、SNSなどの情報ツールが普及している今であれば、結構、問題視されていたかも知れない。
今は丸坊主もおしゃれの一環としての認知度が高いけれど、当時の中学生にそんな概念など持ち合わせているはずもない。
中学生といったら、思春期の真っ只中。
恋愛にも興味を持ち始める年頃だ。
だから、当時は丸坊主になるのが、たまらなく嫌だった。
しかし、不思議なもので、年齢を重ねた今では別に丸坊主にしなけりゃいけない状況になったとしても、さほど拒絶感はない。
それは精神的に成熟したせいなのか、それとも当時ほど外見を気にしなくなったせいなのか、わからないけれど。
そんな苦くも懐かしい思い出。