Life is very short

人生なんてあっちゅうま

ホスピタリティ

 

スーパーから自宅への帰路、小さい道を抜けて、大きい道を横断しないといけないのだけど、そこは信号も横断歩道もない場所で車の通過を待って渡らないといけない。

 

ちょうど、右手からトラック、左手からはタクシーが走ってくるところだったので、通過するのを待った。

 

やがて右手から来たトラックは僕の前を通過して行ったのだけど、その後方にもう1台、車が連なっていたので、それも通り過ぎるのを待った。

 

その間、左手から来たタクシーは通過せずに、ずっと停まっている。

 

右手からの車も通過して行ったので、タクシーの方に顔を向けると、運転手さんが微笑みを携えて、「どうぞ」と僕にアイコンタクトを投げかけてくれた。

 

僕は一礼して、自転車で道を横断した。

 

信号や横断歩道がないところなので、そのまま通過してもいいはずなのに、ずっと待っていてくれた運転手さんの心遣いにちょっと気持ちが温かくなった。

 

その運転手さんの日頃の仕事ぶりを見たわけじゃないけれど、客へのホスピタリティは尋常じゃないんだろうなあと勝手に想像してしまった。

 

優しい気持ちで帰路についた。