Life is very short

人生なんてあっちゅうま

最高の仮眠

 

どうして仕事帰りの電車の座席って、あんなに心地いいんだろう。

 

夜、中々寝付けないくせに、電車の座席だと10秒もあれば、すぐ眠りに落ちる。

 

仕事疲れもあるんだろうけど、あの電車の適度な揺れも眠りを誘うのに一役買っているのかもしれない。

 

電車の中は僕にとって、普段の睡眠不足を補うことのできる最高の場所である。

 

 

 

髭の思い出

 

最近、髭が濃くなった。

 

朝、剃っても、夕方には手で触れるとジョリジョリと音を立てるほど生えてきてしまう。

 

これも一種の老化現象なのだろうか。

 

 

ジョリジョリと言えば、小学生の頃、父親が自分のうっすら生えた髭面を僕のほっぺたに無理やり押し当ててくることがよくあった。

 

僕が「痛い、痛い」と言えば、言うほど、髭面の密着度が増してゆく。

 

何気に父親は楽しそうだ。

 

今、思うと、それは僕に対する父親なりの愛情表現だったのかも知れない。

 

 

 

憧れの職業

 

子供の頃、探偵に憧れていた時期があった。

 

テレビでやっていた沖雅也主演の「俺たちは天使だ」や松田優作主演の「探偵物語」の影響が多分に大きい。

 

劇中で使われていた小道具(ブーメラン、名刺)を自作して、一端の探偵を気取っていた。

 

中でも探偵物語の工藤ちゃん(松田優作)が火力全開のライターでたばこを吸うシーンがかっこ良くて、父親のライターを火力全開にしておいたら、怒られたこともあった。

 

現在、子供(男の子)の憧れの職業第1位は「会社員」らしいけれど、さすがに「探偵」に憧れを持っている子供はいないかもね。

 

 

 

原風景

 

僕にとっての東京の原風景は東京タワーでも、街を行き交う人の多さでも、ましてやスカイツリーでもない。

 

山手線の車窓から見える雑居ビルが林立する風景だ。

 

―― 黒くすすけた壁

―― 怪しげな看板

―― 部屋の中に所狭しと並べられているスチール机

 ・・・etc

 

東京に初めて来たとき、この風景が強く僕の心に刻み込まれた。

 

今でもその風景を見る度に東京に居るんだなと再認識する。

 

僕にとっての東京は華やかさではなく、淫靡でディープなのだ。 

 

 

 

跳んでいるオンナ

 

朝、いつものように駅の階段をのぼっていると、僕の横を颯爽と駆けのぼっていった女子がいた。

 

二段飛ばしで駆けのぼっていく姿におっさん、つい見とれてしまった。

 

ジーンズと5分袖のカットソー。

 

後ろ姿だけだったから、顔は見ていない。

 

年齢はいくつぐらいだったんだろ。

 

僕がフォームにのぼりついた時にはもう姿はなかった。

 

すぐ来た電車に飛び乗ったのだろう。

 

意外な出来事にしばらく彼女の勇姿が頭から離れなかった。 

 

 

 

再読

 

数年前に読んだっきりの「聖の青春」を再読。

 

やはり、後半部分は万感胸に迫ってくるものがある。

 

と同時に僕の生き方はいい加減だし、雑だなと自己嫌悪。

 

何かに賭けて、文字通り命を削る。

 

僕には絶対にできないし、できないからこそ、彼に対して憧憬の念が生まれる。

 

また、改めて「村山くん」が好きになった。 

 

 

 

ものまね

 

僕が人前で初めて披露したものまねは水谷豊だったような気がする。

 

正確に言えば、水谷豊が演じた熱中時代の北野先生。

 

高い声で「あららららら」って言うだけのクオリティの低いものまね。

 

でも、人を楽しませる快感を覚えたのもまた事実。